静岡県熱海市で起きた土石流の現場では、上空を多くのドローン(無人飛行機)が行き交った。土砂やがれきに阻まれる現場の状況を把握する「目」として、捜索活動や家屋の被害確認に生かされた。ただ、過去にはドローンが消防の活動を妨げるトラブルも起きており、活用方法は模索が続く。
「ブーン、ブーン」
発生翌日の4日、ドローンが赤いライトを点滅させながら、土石流に襲われた伊豆山(いずさん)地区の谷あいに向かって飛んでいった。
大規模災害の際に専門家などを派遣し、自治体を支援する国土交通省の緊急災害対策派遣隊(TEC―FORCE(テックフォース))は、4日に土石流に襲われた下流部一帯を、翌5日は土石流の上流部を撮影した。
テックフォースは、横倒しに…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル